セバスチャン·ギーモは、dcSparkの共同創業者兼CTOとPaima Studiosの共同創業者です。dcSparkは世界有数の暗号エコシステム構築企業として、FlintウォレットやMilkomedaなど、グローバルなブロックチェーンエコシステムのための新規プロジェクトを多数開発してきました。Milkomedaは、非EVMブロックチェーンにEVM機能を提供するL2プロトコルです。Paima Studiosは、2022年4月に設立、トラストレスなWeb3の実現に向け、業界の最前線に位置するリーディングカンパニーです。Webプリミティブの構築に注力し、新しい標準となることが期待されているPaima Engineのパイオニア的存在となっています。 ギーモは2018年に東京へ移住、それ以前はEMURGO社でエンジニアリング部門のCo-VP兼プロジェクトマネージャーを務め、京都を拠点に2年間活動していました。 最愛の日本に移る以前の2015年には、シアトルのMicrosoft本社でAI&Researchのグループに所属し、研究開発を担当。ギーモのチームでは数十万人のアクティブユーザーが利用する製品を構築し、Coinbaseをはじめとする大企業が活用するSD開発を主導しました。 ギーモはブロックチェーンエコシステムにおける傑出した人材の一人として、国際的な暗号コミュニティに積極的に関与し、オンラインフォーラムやMediumでのブログ記事執筆、複数のグローバルイベントにパネリストとして登壇し、多方面にわたり活躍しています。 カナダ中央部の都市ウィニペグ出身で、カナダ西海岸のヴィクトリア大学で理学士を取得。学生時代には自然言語処理や機械学習に熱心に取り組み、並行して日本語の独学にも力を注ぎ、JLPT(日本語能力試験) N1を修了しました。こうした能力が認められて、Microsoftの開発チームの一員になり、機械学習モデルを作成した際には彼の力が存分に発揮されています。 ギーモにとって、コンピューターは物心がついたときから身近な存在でした。ソフトウェアエンジニアの父を持つ彼は、4歳のときに初めてのWindows 98コンピューターを手に入れています。その後、芸術に造詣の深い母の影響を受け、12歳になるころにはActionScriptを駆使して、Adobe Flashのアニメーション作品やゲームの作成やコーディングに取り組みました。 コンピューターへの情熱を失わずに13歳になった彼はTI-BASICを使い始め、TIグラフ計算機で複雑なゲームのプログラミングを行うようになりました。Javaなどのより主流なコードを彼に初めて教えたのは、大学でソフトウェアエンジニアを務めていた父でした。この経験が、ギーモがコンピューターサイエンスや数学をより深く学ぶきっかけとなりました。